一長一短(いっちょういったん)
自身の性格などを表現する際に「一長一短」を用いる事ってありますよね。他にも、メリットデメリットの説明でも多いと思います。それぐらい日常の会話から仕事やプライベートと様々な場で使い勝手が良い「一長一短」について解説をさせて頂きます。
一長一短の意味
「一長一短」の意味は以下の通りです。
・良い面と悪い面がある。長所と短所の両方がある。
・長所もあるが同時に短所もあり完全ではない。
・良し悪しの評価が決め辛い。完全ではないが不完全でもない。
・逆さにした「一短一長」も同義。
好意的に受け止めると上記の中でも、良い面と悪い面があるので、どちらかに偏っておらず公平とも見えます。しかし、悪意的に見ると、最終判断や決断を投げて相手に任せる。また、どちらにも決めないであやふやにする。微妙な対応とも取れるのが「一長一短」です。あらゆる物事に良い面と悪い面があるので、それを踏まえて普通はどちらか寄りとなるものですが、それを放棄したとも受け止められるのが「一長一短」なのです。
一長一短の由来・出典
「一長一短」の由来は、中国後漢時代の思想家・王充による思想書「論衡」となります。
一長一短の類義語・同義語
「一長一短」の類義語には、「一利一害」「一得一失」などが挙げられます。
一長一短の使い方・例文
例文1.夕食はすき焼きにするか焼肉にするか、どちらも一長一短で大いに悩む。
例文2.アメリカと中国の政策はどっちも一長一短で、他国はどちらの味方になるべきか常に検討している。
例文3.食後に飲むコーヒーとお茶はどっちも一長一短何だよねと、昼間から酒しか飲まない友人が豪語した。
例文4.結婚するか否か。世の独身男性にとって究極の一長一短だが、その前に女性に選ばれる男にならなくてはならず敷居が高い。
例文5.仕事がやっと決まったが、ハードな日勤にするかそれとも睡魔と闘う夜勤にするか? 一長一短な選択を決めて担当者に知らせなくてはならない。
選択肢として「一長一短」を使った例文となります。
一長一短の会話例
スマホ変更で「一長一短」を使った会話となります。
一長一短の豆知識
漢数字と”長”を合わせた四字熟語は「一長一短」以外にも、「一技之長」「一日之長」「喙長三尺」「作史三長」「長者三代」「長舌三寸」「百薬之長」などがあります。”長”は「長い」「たける」「おさ」「優れている」等々、実に様々な意味が込められています。
一長一短の難易度
「一長一短」は漢字検定8級から10級相当の文字組み合わせで、小学校中学年から低学年レベルの四字熟語となります。
一長一短のまとめ
「一長一短」は、良い面と悪い面があるや長所と短所の両方があるという意味の四字熟語です。所謂、バランス重視でどちらにも配慮した言葉ですが、同時に決断をしないで委ねる点が大勢に親しまれているとも理解できます。