【狂喜乱舞(きょうきらんぶ)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

狂喜乱舞(きょうきらんぶ)

「狂喜乱舞」は有名な四字熟語の一つで、日常生活でも例えとして用いる事が多いですよね。しかし、厳密な使い方を正しく理解していますか? やはり、これまでの経験から大凡で何となく使っていると思われます。喜びを意味しているので、その様な使い方がされていると思いますが、どうせなら正しく覚えたいものですよね。それでは、詳しい解説に入らせて頂きます。

狂喜乱舞の意味

「狂喜乱舞」の意味は以下の通りです。
・小躍りするほど喜ぶ。非常に喜ぶ。大いに喜ぶ。
・嬉しさのあまり思わず踊り出すほど喜ぶ様。狂ったように喜ぶ。
”狂喜”は「異常に喜ぶ」「大変喜ぶ」、”乱舞”は「入り乱れて舞う」「踊り狂う」となり、大変喜んでいる状態やそんな人を「狂喜乱舞」とします。ですから、第三者が見ても大喜びをしていると分かる状態で、例えるならプロ野球などスポーツで優勝や1位となった選手達の様子みたいなものです。喜びのあまり踊っている選手もいれば、大声を出したり、隣の選手と抱き合う人もいるでしょう。嬉しい感情を爆発させる様はそれぞれですが、”狂喜”と付くぐらいなので、最上級の喜び表現と理解するべきです。実際の使い方としては、「狂喜乱舞した」「狂喜乱舞のあまり」「狂喜乱舞の大騒ぎ」といった形になります。

狂喜乱舞の由来・出典

「狂喜乱舞」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、”狂喜”は幕末から明治時代に活躍した政治家・矢野龍渓の著書「経国美談」(1883年)、”乱舞”は鎌倉時代初期の軍記物語「曽我物語」などに文言が記されています。

狂喜乱舞の類義語・同義語

「狂喜乱舞」の類義語には、「有頂天外」「歓天喜地」「手舞足踏」などが挙げられます。

狂喜乱舞の使い方・例文

例文1.冬季五輪のフィギュアスケートで圧巻の演技を披露してあの有名選手が金メダルを獲得した時は、祖母や母親に妹と女性陣が狂喜乱舞した。
例文2.日経平均が連日高騰して投資家は狂喜乱舞したが、私は空売りでの大損でヤケクソ騒ぎとなった。
例文3.渋谷のクラブなどは夜な夜な狂喜乱舞した若者がク○リを求めて個室に消えていく。
例文4.芸能人が逮捕されると掲示板は狂喜乱舞の大騒ぎとなる。
例文5.ロスタイムが後1分というところで、同点から逆転ゴールを連続で決められ、相手サポーターは狂喜乱舞で抱き合って喜んでいるが、こちらはお通夜の様に静まり返った。
サッカー、フィギュアスケート、日経平均などで「狂喜乱舞」を使った例文です。

狂喜乱舞の会話例

男性
明日はボーナス支給日!
女性
ご苦労様です。半年間長かったね!
男性
どれだけこの日を待ち望んだ事か。俺なんて今から狂喜乱舞で心がバクバクしているよ。
女性
ところで…、ローン返済もあるし今月から小遣い減らすけど、落ち込まないでね。

ボーナス支給日を心待ちにしていた夫婦の会話やり取りです。

狂喜乱舞の豆知識

「狂喜乱舞」の様な喜びを表現する四字熟語は非常に多くあります。一例として、「喜色満面」「有頂天外」「歓天喜地」などがありこれらは厳密な使い分けが難しいぐらい、似通った意味合いです。諺はさらに多く、「地獄で仏」「ひでりに雨」「今泣いた鳥がもう笑った」「雀の糠喜び」「風が吹けば桶屋が儲かる」など多岐に渡ります。

狂喜乱舞の難易度

「狂喜乱舞」は漢字検定4級から6級相当の文字組み合わせで、”狂”と”舞”は4級で中学レベル、”乱”は5級、”喜”は6級でそれぞれ小学校高学年レベルの四字熟語となります。

狂喜乱舞のまとめ

「狂喜乱舞」は非常に嬉しく喜んでいる様で、思わず気が狂いそうなほど嬉しさから興奮していたり、踊り出すほどの喜びようと例えています。よって、嬉しさをあまり我を忘れるほど感情が爆発していると理解でき、それぐらいの喜ばしい時に使う表現です。

狂喜乱舞で喜びを表す
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