【無二無三(むにむさん)】の意味と例文と使い方

無二無三(むにむさん)

「無二無三」という言葉があるのはご存知ですか。これは仏教の言葉で、成仏するには二乗や三乗はなく、唯一の教えである一乗しかないのだという考えです。仏教の目線から説明すると少しわかりにくい言葉ですが、私たちの日常生活の中でも十分に使うことのできる言葉です。今回はその「無二無三」という言葉について、その意味や語源から実用的な使い方や会話文まで詳しく、説明していきます。

無二無三の意味

「無二無三」とは、脇目も振らず、ひたすら一つのことに取り組むことを意味します。

無二無三の由来・出典

出典;「法華経」方便品 仏教の言葉「無二亦無三」からきています。

無二無三の類義語・同義語

「無二無三」の類語は「遮二無二」や「唯一無二」などが挙げられます。

無二無三の使い方・例文

例文1.試合に勝ちたいのであれば無二無三、練習するより他はない。
例文2.戦場に放り出された彼は、無二無三に走り続けた。
例文3.ライオンの檻に放り込まれた小動物は、無二無三、彼らの餌食となった。
例文4.無二無三に駆け回っていた子供たちは、いつの間にか見知らぬ地域にたどり着いた。
例文5.テスト当日に寝坊した彼は、無二無三に急いだ。
無二無三に努力しなければ結果はついてこないですよね。

無二無三の会話例

男性
次の試合に勝つべく、相手チームのサインを研究しようと思うんだ。
女性
何を言ってるの?勝ちたいのなら無二無三、練習するしかないでしょ。
男性
確かにそうだけど、相手チームとは実力差がありすぎるよ。少しはズルいこともしないと勝てないよ。
女性
実力差があるから、練習をして差を埋めるんでしょ!

無二無三努力できればいつか勝てるかもしれませんね。

無二無三の豆知識

「無二無三」という言葉は、芥川龍之介の作品内でも時々使われている言葉です。

無二無三の難易度

構成している文字からしても、難易度はそこまで高くないと言えるでしょう。

無二無三のまとめ

いかがだったでしょうか。今回は、目標達成のためにあれこれと用意しても、結局は一つの事を極めることが大切だという意味の四字熟語「無二無三」を紹介しました。あれこれと対策を立てて用意するのもいいですが、やはり何かに取り組むときは仏様の教えに倣って、行動の主軸となるものを一つ決めて、そこに向かって進んでいくのがいいのかもしれませんね。

無二無三の心境で行う
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