滅私奉公(めっしほうこう)
昔であれば人には、それぞれ身分や地位が違うということがあります。だからこそ立場が上の人や身分が高い人は自分よりも位の低い人に命令したり、配下にしたりということがあったと言われています。配下の中には、私利私欲を捨て主に忠誠を誓うものもいたと思います。そんな人を表す言葉として滅私奉公があります。今回はそんな滅私奉公について解説していきたいと思います。
滅私奉公の意味
滅私奉公の意味は以下の通りです。
・私利私欲を捨てて、主に忠誠を尽くすこと。
・己を滅して、身を捧げて公に尽くすこと。
滅私奉公は、自分を滅して、公に尽くすことを表す言葉です。しかし、ただ公に尽くすだけではこの四字熟語は使われることがほとんどないです。今日は、身を捧げて忠誠を誓うなどといったことがほとんどなくなり、使う場面が少ない四字熟語ですが覚えておくと役に立つときがあると思います。
滅私奉公の由来・出典
滅私奉公の「滅私」は私利私欲を除き去ることで「奉公」特定の存在や人に身を捧げることです。これらの言葉を組み合わせて滅私奉公という言葉が成り立っています。
滅私奉公の類義語・同義語
「滅私奉公」の類義語には、「奉公守法」「奉公克己」「自己犠牲」などが挙げられます。
滅私奉公の使い方・例文
例文1.滅私奉公の精神で会社に身を捧げる。
例文2.一度忠誠を誓った主には、滅私奉公で全力でお供する。
例文3.チームで勝利を掴み取るため、滅私奉公の心掛けをするのは大事なことだ。
例文4.滅私奉公を誓った彼だが、自分に得がないと思うとすぐに裏切る。
例文5.私のペットは滅私奉公のような心持ちで懐いてくるので凄く可愛がっている。
このように滅私奉公は、私を滅し、忠誠を捧げる様子を表すには最適です。
滅私奉公の会話例
これは、会社に務める男性が自社について女性に話している様子です。
滅私奉公の豆知識
滅私奉公という言葉は、地位や身分が違ったからこそ使われていた四字熟語だということがわかります。今日では、そういった身分の差がほとんどないので使う場面がすくないということもあります。
滅私奉公の難易度
滅私奉公の漢字の難易度は、「滅」は漢検3級程度、「私」は小学6年生程度、「奉」は漢検3級程度、「公」は小学2年生程度です。
滅私奉公のまとめ
滅私奉公という言葉にあるように私利私欲を捨てるということはとても難しいことです。人間には、欲求というものがあり、それが行動の原動力になることがほとんどです。それを理解しておくと滅私奉公が珍しいことがわかると思います。