【天長地久(てんちょうちきゅう)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

天長地久(てんちょうちきゅう)

「天長地久」は四字熟語でよくある、永遠・永久などを意味する言葉の一つです。”天”は空や高い地、ひいては神様的な意味があり、”地”も土地だけでなく天の下といった解釈が可能です。これらから、地上や世界、さらに宇宙や天国などは永遠という大変壮大な言葉なのです。それでは、より詳しい解説となります。

天長地久の意味

「天長地久」の意味は以下の通りです。
・天と地の存在は永遠・永久という概念や教え。
・天国や地上は永遠であるから、どんな事があっても物事は変わらずに続いていく。
・天地長久も同義となる。
端的に解説すると、「物事は永遠に続く」となるのが「天長地久」です。解釈は少々難しいですが、天しいては神様と人々は常に一体で、概念的にはどちらも永遠に続くものと理解できます。永遠に存在するのだから、将来はさらに良くなるという前向きな言葉とも考えられます。”天地”は「天と地」「宇宙」「世界」「全世界」、”天長”は「天が長く(永遠に)存在する」、”地久”は「大地が永遠に存在する」という意味です。

天長地久の由来・出典

「天長地久」の由来は、中国春秋時代の哲学者・老子の書物「老子」の第7章です。因みに第7章では、「天長地久」だけでなく「天壌無窮」についても記されています。

天長地久の類義語・同義語

「天長地久」の類義語には、「天壌無窮」「天地長久」などが挙げられます。

天長地久の使い方・例文

例文1.小学校から40歳になった今でも友人であるA君とは、今後も天長地久で変わらぬ良い関係が続くはずだ。
例文2.コロナ渦によって、創業100年を迎え天長地久とされた老舗旅館の閉店が決定した。
例文3.宗教の道に入ると、神様と人間は天長地久であると思い知らされる。
例文4.神社にお参りに行くと、神の存在や意義から人間との関係など天長地久の教えも再確認できる。
例文5.我が子と愛犬と妻との関係は、それこそ天長地久として今後も末永く続く。
永遠に続く絆があれば良いですね。

天長地久の会話例

男性
またデザート食べているの?
女性
食後の楽しみなので、止められないんです。
男性
でも、大丈夫。太らない?
女性
ダメなのは分かっているけど、私とデザートは天長地久な関係なので、多少太っても関係ないんです。

彼女にとっては切り離すことのできないものなのですね。

天長地久の豆知識

「天長地久」は物事が永遠に続く、関係性が永遠に続くという解釈ができます。よって、ここが類似の四字熟語との違いで、例えば有名な「永永無窮」「永久不変」は永遠に続くとなりますが、何かを指定する訳ではなくある種漠然としています。「千古不磨」は文化や芸術の永遠を説き、「不朽不滅」は永遠ですが同時に朽ち滅びない事を主張しています。

天長地久の難易度

「天長地久」は漢字検定6級から10級相当で、小学校高学年から低学年レベルの容易な四字熟語となります。

天長地久のまとめ

「天長地久」は、天と地、宇宙や世界は概念的には永遠という事から、どんな物事も永久的に続くという意味や教えとなる四字熟語です。宇宙や世界などを意味する”天”と”地”が含まれているのが、他の永遠を説く四字熟語との決定的な違いです。

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