【夢幻泡影(むげんほうよう)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

夢幻泡影(むげんほうよう)

今回の四字熟語「夢幻泡影」は、初めて存在を知っても意味が比較的に理解しやすく納得できると思います。「人生は泡や夢や幻みたいなもの」と解釈でき、実際の意味もその様なので、まさに文字通りとなります。それでは、多くの方が共感するであろう人生の悲哀を物語る「夢幻泡影」の詳しい解説となります。

夢幻泡影の意味

「夢幻泡影」の意味は以下の通りです。
・人生の儚さの喩えという仏教用語。
・夢・幻・泡・影、これらは実体がないので、そこから人生は非常に儚いものとする教え。
・人生や世の中は夢や幻、泡や影の様に儚く、気が付いたら消えているもの。
・「むげんほうえい」とも読む。
人の一生である人生は、夢のようであり幻や泡や影のようでもあります。実体がなく、気が付けばあっという間に老いて終わってしまう。ある意味で嘆きのように人生の悲哀を説いたのが「夢幻泡影」です。仏教用語なので、似たような四字熟語は大変多いですが、突き詰めると「諸行無常」や「因果応報」にも通じるものがあります。”夢幻”は「夢と幻」「儚い喩え」、”泡影”は「泡と影」「儚い喩え」となり、儚さを連続させて強調しています。

夢幻泡影の由来・出典

「夢幻泡影」の由来は、大乗仏教の般若経典「金剛般若経」となります。

夢幻泡影の類義語・同義語

「夢幻泡影」の類義語には、「栄枯盛衰」「泡沫夢幻」「歳月不待」などが挙げられます。

夢幻泡影の使い方・例文

例文1.コロナによって卒業式が中止になった学生は、その若さながら夢幻泡影を直接実感したことだろう。
例文2.父が突如リストラされ、住み慣れた我が家からの引っ越しが決まった時は、夢幻泡影となり何も考えられなかった。
例文3.交通事故に遭った時、これまでの人生が走馬灯のように甦り夢幻泡影なんだなーと思ったら、ベッドの上で目が覚めた。
例文4.絶世の美女と結婚した3年後に不貞行為が発覚し世間から総バッシングをされる姿を画面越しに見ると、夢幻泡影という言葉に大きく頷ける。
例文5.夏の終わりに夕日や人気がない海を見ると、急に夢幻泡影という言葉が頭の中をグルグル駆け巡る。

夢幻泡影を使った例文となります。

夢幻泡影の会話例

男性
先週の旅行は楽しかったねー。もう一度行きたいぐらい、あの秘湯を気に入ったよ。
女性
本当に楽しかったよねー。疲れが吹き飛んで久しぶりにリラックスできた。
男性
でも、楽しいほど過ぎるのがあっという間で、人生とは儚いなーとも思う。
女性
それだけ年を取ったのかなーお互いに。夢幻泡影を実感できる年齢なんだよ。

旅行に行った二人の会話例です。

夢幻泡影の豆知識

「夢幻泡影」の類語ではないが、同じように人生の儚さや無常についての四字熟語は、「生者必滅」「諸行無常」「盛者必衰」「朝生暮死」などがあります。これらは人生は短い、いずれ衰え消えるや亡くなるという無常さについてですが、だからこそ現在を必死に生きろというメッセージも隠されています。

夢幻泡影の難易度

「夢幻泡影」は漢字検定準2級から6級相当の文字組み合わせで、高校から小学校高学年レベルの四字熟語となります。

夢幻泡影のまとめ

「夢幻泡影」は、夢・幻・泡・影は実体がなく消えてしまうものなので、そこから「人生は儚い」という意味や喩えであり、人の一生は無常であると説いています。仏教用語なので、同じような言葉は大変豊富ですが、夢や幻など直接的な表現が使われている代表的な言葉となります。

花火のような夢幻泡影
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