【冠婚葬祭(かんこんそうさい)】の意味と例文と使い方

冠婚葬祭(かんこんそうさい))

年を重ねる程に身近になってくるのが冠婚葬祭ではないでしょうか。
社会の一員になると、家族や親戚・友達の他にも会社や地域の関わりも増え出席する機会が増えます。
お祝いや葬式などの儀式の総称である冠婚葬祭という四字熟語、とても良く見聞きする言葉ですが、詳しく正確に知っていますか。
結婚式と葬式以外も含む四字熟語なのですが、正しく理解しているでしょうか。
今回はこの冠婚葬祭という四字熟語を詳しくご紹介していきます。

冠婚葬祭の意味

冠婚葬祭とは、人が生まれてから他界するまでの儀式の総称です。
慶弔の儀式だけでなく、年中行事も含みます。
時代と共に儀式や行事も変化してきました。
冠婚葬祭が含む現代の儀式や行事はというと、成人式・結婚式・葬式・法事だけでなく、お宮参り・七五三・縁談・結納・通夜・告別式・正月・お彼岸・お歳暮なども含む四字熟語なのです。

冠婚葬祭の由来・出典

「礼記」という儒学者によってまとめられた書に出てきます。
元々は儒教の思想の一部で、四文字の漢字がそれぞれが示す行事があります。
「冠」は「初冠」=15歳の男子の成人の祝である元服を意味します。
成長を祝う儀式を指すので、現代でいうと成人式・初節句・入学・還暦などのことを意味します。
「婚」は「結婚」に関する儀式を指すので、現代では結婚式・披露宴・お見合いなどのことを示します。
「葬」は「葬式」に関する儀式を指し、納骨や四十九日なども含みます。
「祭」は先祖の霊に関する儀式のことを指していて、お盆やお彼岸などのことを指していましたが、現代では七夕など年中行事も含みます。
これらの様々な人生における行事の総称が冠婚葬祭なのです。

冠婚葬祭の類義語・同義語

「冠婚葬祭」の類語・同義語には「慶弔」などがあります。

冠婚葬祭の使い方・例文

例文1.日本古来の冠婚葬祭は大事に暮らしていきたい。
例文2.成長を喜び、死を受け入れる冠婚葬祭は重要だ。
例文3.冠婚葬祭で頂いた品が家に溢れている。
例文4.冠婚葬祭でしか会わない親戚も多い。
例文5.冠婚葬祭費も考えないと家計が上手くいかなくなる。
冠婚葬祭費というと、ご祝儀や香典を思い浮かべますが、お年玉や入学のお祝いも含まれます。

冠婚葬祭の会話例

男性
時代が進むにつれて、冠婚葬祭にあまり重きをおかない人が増えてきましたね。
女性
結婚式やお葬式も小さな規模で行う人が多くなってきましたし、マナーが分からない若者も増えてきたようですよ。
男性
お正月にお節を食べる人も減ってきたし、お月見が何月か知らない人も増えてきたようだね。
女性
冠婚葬祭それぞれに意味があって、人生の節目や季節の変化を感じられる良い風習なので残していきたものですね。

冠婚葬祭にはそれぞれ意味があり、儀式にはマナーもあります。
それらを知れば興味が湧いてきて前向きに参加出来たり、年中行事など個人的にやりたいと思う人も増えるのではないでしょうか。

冠婚葬祭の豆知識

中国や韓国では現在は冠婚喪祭という言葉の方が一般的に使われています。

冠婚葬祭の難易度

「冠婚葬祭」は漢字検定では3級の範囲です。
3級は中学校卒業程度の難易度なので、しっかりと覚えておきましょう。

冠婚葬祭のまとめ

年中行事について小学校でもあまり取り扱わなくなりつつあるようです。
核家族も進み、親戚の数が減れば結婚式や葬式に参加する機会も減ります。
参加する機会や意味を知るチャンスがなければ、興味も湧きませんしやろうとも思わなくなってしまいます。
興味を持ち行っていくことで意識的に伝えていかないと、いずれ衰退して消えてしまう冠婚葬祭の文化もあるかもしれません。
冠婚葬祭という四字熟語の意味なども含め、日本の良い儀式や行事は残していきたいですね。

結婚式も冠婚葬祭の一つだ
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