【一竿風月(いっかんふうげつ)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

一竿風月(いっかんふうげつ)

皆さんは、悠々自適な生活を楽しみたいと思ったことはありますか。若いうちに働けるだけ働いておいて老後は、どこか田舎で自然に触れ合いながら落ち着いた暮らしをしたいと思っている人も中にはいると思います。そんな人が送る俗事から離れて生活を送るさまを一竿風月ということがあります。今回はそんな一竿風月について意味、由来、使い方、類義語、豆知識など合わせてみていきたいと思います。

一竿風月の意味

一竿風月の意味は以下の通りです。
・一つの釣り竿を手に風流を楽しむさま。
・俗事から離れて、田舎で悠々自適と生活を送ること。
一竿風月は、落ち着いた生活を送るさまを表すにはもってこいの言葉なので覚えておくようにできるといいと思います。

一竿風月の由来・出典

一竿風月の「一竿」は一本の釣り竿のことを意味しており、「風月」は心地よい風と美しい月のことを表しています。釣りをすることや心地よい風を感じたり、美しい月を眺めたりすることは自然を楽しむことの代表的な行為であったとされています。このことから一竿風月は、この意味で今日使われていることがわかります。

一竿風月の類義語・同義語

「一竿風月」の類義語には、「一丘一壑」「採薪汲水」「悠々自適」などが挙げられます。

一竿風月の使い方・例文

例文1.今は、毎日働いているが、老後は一竿風月に暮らすことが目標だ。
例文2.田舎で一竿風月な生活になれてしまったので、もう都会に戻ろうとは思えない。
例文3.彼は、休みがあれば、釣りにいくぐらい釣りが大好きなので、卒業後は漁師として一竿風月に暮らすつもりである。
例文4.実家は山奥にあり、両親は一竿風月な生活を送って老後を楽しんでいるようだ。
例文5.彼女は仕事が好きなので、一竿風月な生活よりも働くことを希望した。
このように一竿風月は、悠々自適な生活を自然豊な地で行うさまを表すのには適しています。

一竿風月の会話例

男性
今は、休日も土日も働いたりしているけど老後は地元に戻って一竿風月な生活を送りたいと思っているんだよね。
女性
それはいいわね。それにあなたはいつも働きすぎているから少しは休んだ方がいいわよ。
男性
それはわかっているよ。だから体調管理にはとても気を使っているんだ。でも働くことは好きだからね。元気なうちにできることはやっておきたいんだよ。
女性
そうだったのね。私も老後は悠々自適な生活をしたいものだわ。

これは、老後について話している様子です。

一竿風月の豆知識

一竿風月は、風流を楽しむことを表す四字熟語ですが、その風流という言葉が意味するものは中世以降に誕生した美意識の一つです。風流の表すところとしては、人目を驚かすために華美な趣向を凝らしたことにあったと言われています。そこから広い意味で使われるようになったと考えられています。

一竿風月の難易度

一竿風月の漢字の難易度は、「一」は小学1年生程度、「竿」は画数は少ないもののあまり目にしない漢字なので覚えておくといいと思います。また、「風」は小学2年生程度、「月」は小学1年生程度です。

一竿風月のまとめ

毎日、忙しい生活を送っていれば、たまにはゆっくりとした生活を送りたくなるものです。だからこそ、休日は好きなところにお出かけしたり、好きなことをしたり、俗事から離れて休日を満喫するのです。そんな様子を表すには一竿風月という四字熟語はとても使えるので是非覚えて使いこなせるといいと思います。

将来は一竿風月な生活を過ごしたい。
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