【高潔無比(こうけつむひ)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

高潔無比(こうけつむひ)

「高潔無比」とは「気高く清らかで汚れがない」という意味です。最上級の褒め言葉の一つで、特に女性などはこんな言葉をかけられたいものですよね? どことなく、裕福でエレガントさを醸し出していますが、清らかな心を称賛しているので貧富には関係がないようです。そんな内面の美しさを絶賛する「高潔無比」についての解説となります。

高潔無比の意味

「高潔無比」の意味は以下の通りです。
・他とは比較できないほど品格が高く清らか。
・他にはないほど気高く清らかで汚れがない。
”高潔”は「人柄が立派」「清らかで汚れていない」、”無比”は「他に比べるものがない」「類ない」となり、人柄の良さや清らかで汚れていない点では誰よりも優れているのが「高潔無比」です。”高潔”のみでも十分同じような意味ですが、他の人との比較や強調として”無比”を使うと一層際立ってきます。”高潔”は潔白・清純と類似の言葉で、それぐらいに上品さや格調高さがあります。よって、エレガントさが感じられる一方、単純に性格や内面についてでもあるので、その様な女性全般に対して使えます。因みに、”高潔”だけの場合は、主観もありますが男性に対して用いる事も多くなります。実際に文章とする場合は、「高潔無比な人」「高潔無比な心」「高潔無比な女性」といった形が多くなります。

高潔無比の由来・出典

「高潔無比」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、”高潔”は蒙求の注釈書「寛永刊本蒙求抄」(1529年頃)、”無比”は聖徳太子による「三経義疏」の「勝鬘経義疏」(611年)に文言が記されています。

高潔無比の類義語・同義語

「高潔無比」の類義語には、「清麗高雅」「品性高潔」などが挙げられます。

高潔無比の使い方・例文

例文1.あどけない娘の寝顔を見つめると、このまま高潔無比で成長してくれと願わずにいられない。
例文2.ボランティアなどを積極的に参加する女性は高潔無比そのものだろう。
例文3.彼女に惹かれたのは、その高潔無比な性格が大きい。
例文4.初の女性総理を目指すだけあって、演説や会見の様は高潔無比に思えるほどのカリスマ性を発揮している。
例文5.貧しい家庭に育ったが、母が高潔無比な人だったので非行に走らずきちんと成長できて感謝している。
「高潔無比」を素晴らしい女性達に使った例文です。

高潔無比の会話例

男性
それにしても、いつも上品そうだよね? 何かコツでもあるの?
女性
そんなに上品ですか? そう言って、いつも女性を口説いているんでしょう!
男性
そんな事しないよ! それより、今度食事でも行こうよ!あなたみたいな高潔無比な女性にぴったりなお店を見つけたんだよ!
女性
私が高潔無比? 普段は牛丼屋やうどん屋しか食べにいかないのから…、高級そうなお店は向いていないの。だからゴメンなさい。

職場の気になる女性を食事に誘うが、見事に断られるという会話です。

高潔無比の豆知識

”無比”が記されている聖徳太子の書物「勝鬘経義疏」は「三経義疏」の一つで、同様の書物は他にも「法華義疏」「維摩経義疏」があります。それぞれ「法華義疏」は法華経、「勝鬘経義疏」は勝鬘経、「維摩経義疏」は維摩経の注釈書となります。

高潔無比の難易度

「高潔無比」は漢字検定6級から9級相当の文字組み合わせで、”潔”と”比”は6級で小学校高学年レベル、”無”は7級で小学校中学年レベル、”高”は9級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

高潔無比のまとめ

「高潔無比」は気高くて清らかという意味の四字熟語で、そんな上品そうな女性に対して使われる事が多いです。素晴らしい心の持ち主を褒め称えているので、女性として内面に対する最上級の褒め言葉の一つではないでしょうか。

後生大事に生きることは大切。
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