【飽経風霜(ほうけいふうそう)】の意味と例文と使い方

飽経風霜(ほうけいふうそう)

皆さんの周りに、やけに周囲からの評判が良く気に入られている人っていませんか。ほとんどの場合は、その人が元々持っている人柄や能力によるものかと思いますが、中にはしたたかな計算によってそのような評価を得ている人もいます。今回はそんな様を表す「飽経風霜」という言葉について、その意味や語源から実用的な使い方や会話文まで詳しく説明していきます。

飽経風霜の意味

「飽経風霜」とは、様々な困難や苦労を経験し、悪賢く世渡り上手な様を意味します。

飽経風霜の由来・出典

「飽経」とは、飽きてしまうほど多く経験することを意味します。そして「風霜」とは、世渡りの厳しさを表します。この二つの言葉を合わせて「飽経風霜」という言葉が成り立っています。

飽経風霜の類義語・同義語

「飽経風霜」の類語は「海千山千」や「千軍万馬」などが挙げられます。

飽経風霜の使い方・例文

例文1.彼はこの業界に精通しており、まさに飽経風霜である。
例文2.彼の堂々とした振る舞いは、まさに飽経風霜だ。
例文3.彼の対応の早さはまさに飽経風霜である。
例文4.緊急時でも冷静な彼の飽経風霜な態度に、誰もが感心した。
例文5.新入社員の彼は、飽経風霜とは程遠いが、やる気だけは感心するものがある。
飽経風霜と振る舞えれば大抵な事は問題なくこなせるだろう。

飽経風霜の会話例

男性
同じ時期に入社したY君が、いつの間にか昇進してたことには驚いたよ。
女性
ほんと、いつも普通に仕事しているようにしか見えなかったけど。
男性
聞いた話によると、この業界自体はまだ経験が浅いけど、社会人経験はかなり長いみたいだよ。
女性
なるほど、飽経風霜ってわけね。きっと世渡りが人一倍うまいんだよ。

飽経風霜である事が成功するためには必要かもしれません。

飽経風霜の豆知識

「飽経風霜」の「風霜」には、世間の厳しさという意味以外にも、年月や歳月という意味もあります。

飽経風霜の難易度

「飽経風霜」は漢字検定2級レベルのやや難しい四字熟語です。

飽経風霜のまとめ

今回の四字熟語「飽経風霜」はいかがだったでしょうか。世の中の酸いも甘いも知り尽くし、世渡りが上手な様を表すのが「飽経風霜」です。様々な経験をして、自分の糧とするのは良いことですが、誰もが世の中を器用にわたり歩けるようになるわけではありません。人付き合いや世渡りが苦手な人は、全て自分の行動で成果を出して認められていくしかありませんね。

飽経風霜な人と揶揄されている人
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