【雲中白鶴(うんちゅうはっかく)】の意味と例文と使い方

雲中白鶴(うんちゅうはっかく)

世の中には常人には理解できないほど、能力高い人や優れている人がいますよね。そして、人生を達観したような己の道を信じて突き進む人もいます。それだけ自らの志が高いのでしょうが、「雲中白鶴」もある意味でその様な言葉です。「雲の中の白い鶴」とも読める言葉がなぜ、その様になるのか詳しく調べてみました。

雲中白鶴の意味

「雲中白鶴」の意味は以下の通りです。
・世俗を超越して高尚な境地に達した人。高潔な人。
・雲の中を白い鶴が飛ぶ姿から、心が清らかで気高い人の喩え。
・品格がある、エレガント、気品があるといった言葉と同義扱い。
「雲中白鶴」は、”雲中”は「白い雲の中」「白い雲」、”白鶴”は文字通り「白い鶴」となり、雲の中を飛ぶ白鶴や大空を自由に飛び交う白鶴で、雲の白さと白鶴の姿が美しく品がある事から転じて、高潔な人や心が清らかな人の喩えとなります。要は、誰もが羨む存在であったり羨望の対象といった所です。空を自由に飛べて、尚且つその姿が真っ白だと、大勢がこの様に感じてしまいます。

雲中白鶴の由来・出典

「雲中白鶴」の由来は、古代中国の三強時代の興亡史「三国志」の「魏書」となります。

雲中白鶴の類義語・同義語

「雲中白鶴」の類義語には、「雲間之鶴」「雲心月性」などが挙げられます。

雲中白鶴の使い方・例文

例文1.仕事でイライラしていたが、ビールを一杯飲んだら少し気が晴れて、短気は損気だと自戒を込めて自らに雲中白鶴になるよう言い聞かせた。
例文2.お年寄りに席を譲ったり、困った人をサッと助けられる人を見ると、雲中白鶴で憧れてしまう。
例文3.雲中白鶴ではないが、上品さを得ようと普段は白い服を着るのを心掛けて、車も白色を購入した。
例文4.彼女は品がなく雲中白鶴とはかけ離れていたが、結婚したらテキパキと家事をこなす良い妻となったので、人は見掛けによらないと実感した。
例文5.雲中白鶴として堅苦しく生きるよりも、自由きままに好き勝手生きる方が楽である。
「雲中白鶴」を肯定したり、否定した文章となります。

雲中白鶴の会話例

男性
見て、顔色がずいぶん良くなったと思わない。これなら酒の飲み過ぎって心配されない白さだよね?
女性
うん、大分白くなった。問題は心だねー。まだ、黒い部分が多いから。
男性
そんな事はないよ。俺は職場で、高尚な人って呼ばれているんだから。
女性
じゃあ、家の中では別人格なんだよ。外限定の雲中白鶴って、職場の人は知らないんだー。

酒の飲み過ぎと心配される夫の顔色が禁酒の効果なのか大分良くなり、夫婦がその事で会話を繰り広げています。

雲中白鶴の豆知識

「雲中白鶴」の”鶴”は、中国では昔から高貴な鳥として崇められています。また、平均でも30~40年、環境が良いとその倍程度も生きる事から長寿の鳥としても知られています。その美しい姿から、龍や鳳凰に次ぐシンボルとして、人々から大切にされています。

雲中白鶴の難易度

「雲中白鶴」は漢字検定2級から10級相当の文字組み合わせで、”鶴”は2級で高校卒業レベル、”雲”は9級、”中”と”白”は10級でそれぞれ小学校低学年レベルの四字熟語となります。

雲中白鶴のまとめ

「雲中白鶴」は、白い雲の中を自由に飛ぶ白鶴の姿から、高尚や高潔な人という意味になります。鶴は中国では昔から崇められた存在なので、それが今でも高尚な人という喩えとして用いられています。

雲中白鶴な彼は最強だ
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