【豪放磊落(ごうほうらいらく)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

豪放磊落(ごうほうらいらく)

「豪放磊落」は難解な四字熟語なので知らない人も多いでしょうが、読めれば意味を理解できると思います。文字通り豪快な人物に対する喩えで、男性の成功者に多いタイプといったところでしょうか。よって、近年は逆に草食系や出世意欲のない若者の台頭などで、希少なタイプともなっています。そんな「豪放磊落」について調べてみました。

豪放磊落の意味

「豪放磊落」の意味は以下の通りです。
・気持ちが大きく快活で細かい事を気にしない。心が広い性格の人物。
・くよくよしないで腹がすわり、さっぱりしている。
・豪快で太っ腹、小さい事など気にしない広さを兼ね備える。
要するに、豪快な人物というと多少語弊もありますが、友人や彼氏にするには最適な「すごく良い人」、或いは「兄貴肌」「頼りになる奴」といった捉え方が現在ではもっともしっくりくると思います。心が広く小さい事は気にしないので、迷惑をかけたり間違いをしても許してくれる度量があります。”豪放”は「度量が大きく細かい事を気にしない」「豪快」「豪胆」、”磊落”は”豪放”と同義扱いとなるので、同じ意味を持つ言葉を連続させて、度量や豪快を強調させています。

豪放磊落の由来・出典

「豪放磊落」の由来は、残念ながら分かっていません。中国発祥と推測できますが詳細は不明です。文献としては、大正昭和時代の政治家・小泉策太郎の「新版由比正雪」(1912年)に文言が残されています。

豪放磊落の類義語・同義語

「豪放磊落」の類義語には、「大胆不敵」「大胆功名」などが挙げられます。

豪放磊落の使い方・例文

例文1.地元消防団に加入する知人は、年々豪放磊落な性格になり周囲からも頼られている。
例文2.彼女の前で偶には豪放磊落さをアピールしようと、大食いが集まる昼食バイキングをご馳走したがどうも満足していないようだ。
例文3.繊細で臆病な私は、スマホや財布を無くしても気にしない豪放磊落な人物に憧れる。
例文4.SNSを実名で出来る人は、豪放磊落に思えて仕方がない。
例文5.豪放磊落になりたくてまずは外見からとスポーツジムに通っているが、未だに誰とも打ち解けておらずインストラクター以外と会話をした事がない。そして筋肉だけが付いていく。
頼られるようになりたいなら豪放磊落は大事なことですね。

豪放磊落の会話例

男性
彼氏と結婚が決まったんだって、おめでとう。
女性
でも、悩み事もあって、少し心配で…。
男性
何が気掛かりなの。
女性
彼は豪放磊落な性格だから、お金や健康には無頓着で。借金もあるみたいだし、結婚が決まり嬉しい反面で大丈夫かなと。

豪放磊落な旦那さんはそこし心配かもしれませんね。

豪放磊落の豆知識

「豪放磊落」は大胆や豪快、心が広いという意味ですが、反対に小心者を意味する四字熟語は「小心翼翼」「傷弓之鳥」「内柔外剛」などがあります。全体としては、「豪放磊落」や「大胆不敵」「大胆功名」の様に大胆などを意味する四字熟語の方が多いです。

豪放磊落の難易度

「豪放磊落」は漢字検定1級から8級相当で、”磊”が一般大学レベルで他は中学校から小学校レベルの四字熟語となります。

豪放磊落のまとめ

「豪放磊落」は、気持ちが大きくて細かい事を気にしない性格や人を意味する四字熟語で、大胆や豪快、或いは頼れる人やリーダー、兄貴肌といった言葉と同じ様な解釈が可能で、喩えとして形容されます。”豪放”と”磊落”はどちらも豪快や豪胆といった意味で、同義となる言葉を繰り返す事でより強調しています。

豪放磊落な性格の女性
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