傍若無人(ぼうじゃくぶじん)
「傍若無人な人」をほとんどの人が聞いたり、試験問題の勉強で学んだのではないでしょうか。ですが、「傍若無人」の意味の説明や使い方に自信はありますか?今回は、「傍若無人」の意味、語源や使い方についてご紹介していきます。
傍若無人の意味
「傍若無人」とは、「周囲を気にせず、勝手気ままな行動をすること」です。要するに他人の言うことを気にせず自分勝手な行動・振舞いをする人です。
傍若無人の由来・出典
「傍若無人」の由来は、古来中国の始皇帝の時代にあると言われています。当時、始皇帝を暗殺するために刺客が送られ、その刺客の名が荊軻(けいか)という者でした。
荊軻は、普段は真面目な性格ですが、酒を飲むと町中で大声を出して歌ったり、泣きわめいたりと騒いでいました。その様子から「傍に人無きがごとし」と表現され、「傍若無人」という言葉ができたのが由来とされています。
時折、天真爛漫などと意味を同じに考える人がいますが、傍若無人は度を超えた身勝手な行動を指します。
傍若無人の類義語・同義語
「傍若無人」の類義語として、「厚顔無恥」「唯我独尊」などが挙げられます。
傍若無人の使い方・例文
例文1.彼の行動はまさに傍若無人だ。
例文2.傍若無人な人は、周りからも軽蔑されがちである。
例文3.あの傍若無人な大統領のせいで、世界は大変な事になっている。
例文4.彼の傍若無人な振舞いには、愛層が尽きた。
例文5.傍若無人の性格も、時には事業に役立つことがある。
周囲を気にせず、自由気ままな様子の言葉ですが、ネガティブな意味で使う言葉ですね。
傍若無人の会話例
みなさんも周りからこう思われない様きをつでましょう。
傍若無人の豆知識
現在は悪い意味で使われていますが、実は荊軻の話の中では、批判的な意味では使われていなかったそうです。逆に陽気な様子から周りを明るくしたという話もあるみたいです。
傍若無人の難易度
「傍若無人」難しい漢字が入っていますが、一般的には漢字検定4級レベルの四字熟語です。
傍若無人のまとめ
「傍若無人」はいかがだったでしょうか?最近の言葉では「空気読めない」と言ったりしますね。どちらにせよ傍若無人な振舞いは他人に害を与えてしまうことが多いので、周りの状況などを見ながら自分の振舞いに注意していかなければいけないですね。